ユーフォニアムについて三木楽器「Low brass center」さんに徹底的に聞いた!
ナビ部アラカルト
2016/11/18
吹奏楽の楽器について、楽器販売のプロに今更聞けないことも徹底的に聞いてみた! その13
三木楽器「Low brass center」の橋本祐介さんに、吹奏楽で使う低中音の金管楽器について徹底的に聞いていく。楽器の特色、ブランド、選び方、手入れの方法まで、徹底的にレクチャーする。第2回はトロンボーン。
どんな楽器?
アドルフ・サックスが、高音域から低音域までを同一の音色でカバーする一連の金管楽器「サクソルン」を製作したのがルーツと言われている。
三木楽器「Low brass center」橋本祐介さん
「アニメ『響け!ユーフォニアム』の放映以来、認知度が上がりました。バルブの配置はトランペットと似ています。ただベル(ラッパの部分)はトランペットは入口とベルの根元までの太さがあまり変わらない”直管(円筒管)”なのに対し、ユーフォニアムは入口の方が根元よりも太い”円錐管”です。ユーフォニアムの方が、軟らかく優しい音が出ます。音域は、トロンボーンとほぼ同じ。中低音を受け持ちます」
「歴史の新しい楽器です。すべての金管楽器の中で、一番合理的に作られている楽器だと思います。新しく登場した楽器なので従来のイメージに縛られず、物理的に最適な設計をすることができたのだと思います。たくさんの役割を果たすことができますし、初めての人でも操作しやすい楽器ですね」
どんなメーカーがある?
ヤマハ
ベッソン
ウィルソン
「ヤマハは透明感のある音が特徴です。値段も手ごろなものからあります。ベッソン、ウィルソンは中級品から上。ベッソンは力強い音が出て、ウィルソンは艶があると言われることが多いです」
「最近のユーフォニアムには、コンペンセイティングシステムという音程を補正する機能がついたものがあります。この機能がついたモデルは音程バランスが良くなり響きも充実しますが、重量が増し、高価になる傾向になります」
価格の違いは、各部の作り込みによります。この点はトロンボーンなどと同じです。
コンペンセイティングシステムつき
コンペンセイティングシステムなし
バルブのフェルト部分
フェルト
手入れは?
「つば抜きが基本です。スワブを通すのは構造上限られた部分にしかすることができませんので、水滴をしっかり抜くことが大切です。それから必ず表面を柔らかいクロスでからぶきしてください。
1日に1回はバルブにオイルを差すとともに、動く部分は必ず動かしてください。それからバルブの中のフェルトは消耗するので、年に1回は交換してほしいですね。
フェルトの交換も兼ねて、年に1回はお店に持ってきてください」
スワブ
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