吹奏楽の楽器について、楽器販売のプロに今更聞けないことも徹底的に聞いてみた!15
三木楽器「WindForest」、「Low brass center」に吹奏楽の楽器について、徹底的に聞いたシリーズ、いかがだっただろうか?ここで取り上げた10の楽器についてまとめをしておく。
楽器の購入や手入れの差異に、ぜひお役立ていただきたい。

サクソフォーン

http://nabibu.jp/alacarte/post-551-2.html
三木楽器「WindForest」渡辺邦啓さん
・リードはまずは鳴らしやすいものを選びましょう
・マウスピースは目的に合った標準的なものを選ぼう
・メーカーは吹奏楽ではヤマハ、ヤナギサワ、セルマーが一般的に使用される事が多い
・楽器の価格は楽器を作る手間暇が違い、それに伴って音色も違う
・サックスは毎日のこまめなお手入れが重要
・1年に3回は楽器の健康診断をしてもらおう
トランペット

・トランペットはリードはなく、マウスピースに唇をあてがい、震わせ音を鳴らす。
・製造工程や金属の加工法、細部のパーツ等の仕様で価格は異なる。
・学校備品の機種よりもランク上の楽器を購入するのがおススメ。
・月に一度は自分で分解して水洗いをする。
・年に2回位は専門技術者による薬品洗浄のメンテナンスを。
フルート

・フルートは頭部管、胴部管(主管)、足部管の3つのパーツに分かれる。
・リードは使わず、感覚でいうと、コーラの瓶を鳴らすような感じで音を出す。
・材質の違いで、価格、音色に差がある。洋銀性は安価で、銀を使う部分が多くなると高価になる。
・唾液の流入は少ないが、結露が管内に発生するのでこまめに水分を取り除く。
・1年に2回~3回は楽器店に持って行って調整する。
ピッコロ

・ピッコロはフルートの派生楽器、さらに高い音域を受け持つ。
・材質によって価格に差がある。
・ピッコロは結露が大敵。水滴をこまめに取り除く必要がある。
・1年に2回~3回は楽器店に持って行って調整する。
クラリネット

・クラリネットはマウスピースに装着されたシングルリードで発音する木管楽器
・吹奏楽ではB♭クラリネットが主にメロディーラインを受け持ち、オーケストラでいうバイオリンのような役割を果たす。
・リードという植物性の薄片をマウスピースに取り付け、リードを振動させて音を出す。
・唾液や結露が管内に発生するので、こまめに水滴を取り除く。
・15~20分おきにこまめに手入れをするのが理想的。
・年に2~3回は楽器店に持ってきて調整のサービスを受ける。
ホルン

・ホルンは裏方役こそ多いが、ここぞという時に主役に回ることもある楽器。
・トランペット同様、マウスピースに唇をあてがい、震わせ音を鳴らす。
・シングルホルンとダブルホルンがある。個人持ちで購入する場合はダブルホルンがおすすめ。
・ホルンの管体は薄く、凹みや傷がつかないように取り扱いに注意する。
・年に2回位は専門技術者による薬品洗浄のメンテナンスを行う。
オーボエ

・オーボエは魅力的な木管楽器。高価だが購入する人も多い。
・リードはダブルリード。ケーン(葦)から作る。材料から加工してリードを自作する人も。
・高価な楽器ほどキィの数が多く、替え指やトリル等、より高度な操作ができる。
・オーボエはクラリネット以上に「割れ」に注意。
・唾液や結露をしっかり拭き取る。15~20分おきにこまめに手入れするのが理想。
・年に2~3回は楽器店に持ってきて調整のサービスを受けてほしい
ファゴット

・吹奏楽では中音~低音部を担当。重要な役割をする楽器。
・他の木管楽器とは異なり、メープル材を使用。湿気に弱い。
・ダブルリード、経験が豊富な人は、材料から加工してリードを自作する人もいる。
・水分や湿度に注意が必要、理想は、15~20分おきにこまめに手入れをすること。
・年に2~3回は楽器店に持ってきて調整のサービスを受けてほしい。
トロンボーン

三木楽器「Low brass center」橋本祐介さん
・伸縮自在な管が付いているのが最大の特長。
・テナー、テナーバス、バスの3種類。
・作る手間によって価格差が出る。
・“楽器を持ったまま走らない!”ぶつけるとダメージが大きい。
・使い終わったときにスライドを掃除する。
・年に1回は、お店でのチェックを受ける。
ユーフォニアム

・歴史の新しい楽器。合理的に作られている。
・初めての人でも操作しやすい。
・コンペンセイティングシステムという音程を補正する機能がついたものは音程バランスが良くなり響きも充実するが、重量が増し、高価になる。
・価格の違いは、各部の作り込みによる。
・つば抜きが基本。水滴をしっかり抜くことが大切。
・フェルトの交換も兼ねて、年に1回はお店に持ってきてほしい。
テューバ

・最も大きく、最も低い音域を受け持つ金管楽器
・重さは10㎏以上、非常に重たい楽器
・スクールバンドでは大多数がB♭テューバ
・値段は仕上げと、手作り部分の多さによって異なる
・とにかく重い楽器なので、ぶつけないように注意する
・年に1回くらいはお店に持ってきて、バルブのフェルト部分を交換する

この記事の感想をコメント欄にぜひ寄せください。
↓