「私の夢は大人になるまで生きること」の言葉に衝撃を受けた
注目! 素敵な人、すごい部活!
2016/07/26
芦屋学園高等学校 ダンス部 その2
芦屋学園高校は、芦屋市の北、高級住宅地として知られる六麓荘町にある。眼下には西宮から芦屋、神戸の街が見渡せ、瀬戸内海の広がりも見はるかす素晴らしい立地だ。
さわやかな風が吹くキャンパス。同じ敷地には幼稚園、中学を併設。芦屋大学も隣接している。
校舎には広々としたパブリックスペースがとられている。国際空港のロビーをイメージして設計されたとのこと。生徒たちに、世界に羽ばたいてほしい、という学校の思いが伝わってくる。
芦屋学園高校は、「夢をカタチに。」をスローガンとして、文武に生き生きとした活動を続けている。(2015年9月取材)
2015年の創作のテーマは「I HAVE A DREAM」
第28回全日本高校・大学ダンスフェスティバル『特別賞』を受賞した部員たち
「戦災孤児の『あなたの夢は何ですか 私の夢は大人になるまで生きること』と言う言葉に衝撃を受けた子供たちが、終戦70年に向けて生きること、平和などを考えながら作り上げました。戦争の悲惨さではなく、苦しい中にも『夢』を感じながら、作品に取り組んでいきました」
3月末に、方向性が決まった。地区大会、総合体育大会、全国大会というステージを経験しながら、半年かけて作品を掘り下げていく。衣装も3回変えている。
「テーマを創出するのにすごいエネルギーがかかります。テーマを売っていたら買いたいくらい(笑)。
ずっと土日返上です。休みは一つの大会終わったあと、10日間くらいまとめて取ります。
授業のある平日は長くて2時間、土日は、朝9時から5時半まで。
練習している人の横で、衣装作りのミシンをかけていることもあります。
生徒は、クラブノートを書いています。ノートに思いをぶつける。うれしい、かなしい、だけではなくどんなふうにうれしいのか、かなしいのか。修飾語の部分、心の細かな部分も表現していきます。こういうことはSNSではできないと思います。私たちとのコミュニケーションだけでなく、自分を振り返るノートにもしてほしいですね。
ダンスだけでなく、あいさつをするときも笑顔でするなど、人としての基本も3年間で培っています。
大学に行ってからもダンスを続ける人もいます。ダンサーになる人もいます。芸能活動を目指す人も。教師もいます。さまざまな道を歩んでいますが、高校時代の創作ダンスの熱い思いはきっと役立っていると思います」
「I HAVE A DREAM」は、第28回全日本高校・大学ダンスフェスティバル『特別賞』を受賞した。
(メインフォト撮影 フォトスタジオ八木)
兵庫県芦屋市六麓荘町16‒18
TEL:0797-31-0666
最寄り駅: 芦屋駅、阪急芦屋川駅、阪神芦屋駅各駅から無料スクールバス運行
掲載中の学年、役職は取材時のものです。
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