リーダーシップが取れ社会で活躍できる人間を育てる
注目! 素敵な人、すごい部活!
2016/08/23
埼玉県立越ヶ谷高校サッカー部 その1
埼玉県立越ヶ谷高校 「啐啄同時」という「禅」の言葉から名づけた学校だよりが配布されている。「そつ」は雛が内側からたまごのからをつつくこと、「たく」は親鳥が外側からからをつつくことを言う。雛は自分のくちばしでたまごの殻を少しずつつついて生まれてくる。親鳥は子どものペースに合わせて、それを応援する意味で外から殻をつついてやる。タイミングが大事だという意味がこめられていると聞いた。元気な雛たちに会いに越ヶ谷高校に来てみた。次はサッカー部。顧問の野木悟志先生の話。2016年1月取材
部活を通じてリーダーシップが取れ社会で活躍できる人間を育成する
顧問 野木悟志先生
精悍な表情の野木先生
「サッカー部は現在3年生が抜け、1年生20人、2年生22人、マネージャーが2名の合計44名です。まじめな生徒が多く練習に取り組む姿勢がいい。その点生徒に助けられているところがあります。ただあきらめが早い側面が見受けられるので、もう少し粘り強くなって欲しいと思います」
進学校の越ヶ谷高校。学業と部活のバランスについては「練習時間は一日2時間程度。無駄な時間は無いことを選手も理解しているので、だらだらとしない。例えば終わってもすぐに帰らず30分くらい自主練をやるようになりました。勉強を頑張れない選手は、試合でも頑張れないと思います。追試を何度も受ける選手は、レギュラークラスでも試合では使いません」と厳しい姿勢を貫く。
指導方針は「部活や授業を通して、リーダーの育成、社会で活躍し貢献できる人を育てたい。また、自分で考え判断ができる人になって欲しい。サッカーは、ピッチに出たら選手の判断が必要で、そのためには一人ひとりの主体性が重要。そういったところもしっかりと育成していきたいと考えています」
時に厳しく選手を指導する野木先生だが、その目は成長した将来の選手たちをしっかりと見据えていた。