吹奏楽は「教育そのもの」だ!この言葉を聞け マエストロの言葉 その1

みてみて!うちの部活!

2016/09/30

マエストロの言葉

これまで取材をしてきた高校の音楽系部活顧問の先生のインタビューから、大事な言葉、心に残るメッセージを紹介する。
1回目は、柏市立柏高校の石田修一先生と天理高校の吉田秀高先生だ。

柏市立柏高校 吹奏楽部顧問 石田修一先生

奏でる音にはその人が現れてしまう

長年指導をしてきて確認できたことは、「奏でる音にはその人が現れてしまう」ということです。毎年3年生が引退し、1年、2年生での新体制になるときに、これから1年の目標を話し合って作らせます。自分たちに欠けていることはなにか、それを考え、努力目標にしています。目標は音楽の技術に関することではなく、生活態度のことです。なぜかといえば、音は敏感にその人を反映してしまうからです。自分勝手な態度だと独りよがりの音になる。マナーを守らないと雑な音になるのです。

人間教育が上達のカギ

うまい高校の吹奏楽部を見学させてもらってわかったのは、どの学校も生徒に上手に演奏できる方法を教えているのではなく、生活態度や礼儀などの人間教育をしていることでした。学校に戻って早速、我が校でも吹奏楽部員に全校清掃をよびかけました。朝7時15分から7時30分まで生徒が登校する前に掃除を吹奏楽部員全員でやる。ピカピカになると、みんなの気持ちが引き締まって、演奏ぶりが変わってきました。

生徒の隠れた能力を見つける

「自分の顔は自分では見られないよね。見るとしたら鏡に写してみるしかない。いつも直接見ているのは他人だよ。自分が思っていることと、他人が思っていることは違っているかもしれない。ときには客観的にみてもらうことも必要かもしれない。自分が思ってもない自分に気がつかされるかもしれない。それを伸ばせるチャンスかもしれないから」。
高校生時代は伸び盛り。才能開発ができる大事な時期だと思っています。楽器を上手に演奏できようにするのはもちろんいいことだけれど、生徒の隠れた能力を見つけてあげるのも教師にとっては大事な役割だと思います。

天理高校吹奏楽部 四代目指揮者 吉田秀高先生

全員で練習できるのは1時間半か2時間

天理高校の吹奏楽部の練習時間はそれほど長くはない。

「よく朝練をされる学校がありますが、うちはやりません。コースによって授業が終わる時間が違うので、全員が集まるのは午後4時半になります。寮の門限の時間は女子寮、男子寮で異なるので、終わりの時間も違ってくる。だから全員で練習できるのは1時間半か2時間です。効率的に練習をするようにしています」

「発信」と「合わす」

「楽器というのは自分で楽しむ部分もありますが、やはり人に伝えるための道具です。音楽や自分の思いを伝え、聞いてくださる人を元気にしたりする。とにかく『発信すること』です。

もう一つは、『合わす』です。音を合わす、リズムを合わす、タッチを合わす、心を合わす、いろんな面で合わすことの大切さを子供たちに学んでもらいたいという思いですね。日常でも相手の心をくみ取ったり、音楽のみならずそういうことを大事にしています」

天理高校吹奏楽部の三信条

天理高校吹奏楽部には三信条というものがある

『一手一つの和』は、持ち場も楽器も違う一人一人がそれぞれの立場でやることを合わせて融合していくこと。

『ひのきしんの精神』は、天理教の教えになりますが、私たちの体は神様からお借りしている。そのことに感謝を以て報いる。喜んでいただくこと。

『互い立てあい助け合い』は、お互いに尊重しあい、助け合うこと。できれば助ける方に回ること。吹奏楽を通じてこの三つの信条を学んでもらいたいのです」

この教えは、日本の吹奏楽の発展に多大な功績を残した初代指揮者の矢野清先生からずっとつながっている。

「実績にこだわりすぎると曇ってくる部分があります。常に足元を固めて、伝統を積み重ねていくのが大切ですね」

 

Crick

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