「働くということ」「仕事を知るということ」職業意識の育み 顧問に聞く1  岩倉高校 鉄道模型部

みてみて!うちの部活!

2016/10/14

岩倉高校 鉄道模型部

顧問 大日方樹(おびなた・いつき)先生と、部長 山田耕太郎君にじっくりとお話を伺うことができた。
まず、顧問に岩倉高校の特色、教育体制の特長を伺った。
多様化する鉄道ビジネスに対応する実践的で総合的な専門教育の道を岩倉高校の中で牽引してきたのが大日方先生だ。

東京都台東区にある、鉄道の実践的教育の雄、岩倉高校。その名を全国に知られる鉄道模型部を取材した

明治30年代、鉄道界の恩人である故岩倉具視公の遺徳に因んで「岩倉鉄道学校」の名前を冠した歴史ある学校

岩倉高等学校は、東京都台東区上野にあり、創設は明治30年。「私立鉄道学校」として開校した。明治36年鉄道界の恩人である故岩倉具視公の遺徳に因んで「岩倉鉄道学校」となった。昭和23年新学制により姉妹校であった「泰東商業学校」と統合、総合制高等学校となる。平成26年には、普通科・運輸科の二科体制、男女共学となり新たなスタートをきった。運輸科は、長い歴史を持ち鉄道ビジネスに対応する実践的な専門教育を行っており、あわせて普通科においては国公立・有名私立大学合格を目指す。

鉄道模型部は、さまざまな大会で賞を受賞し、その名前は全国的に知られている。また、授業の中では、マナー講習や観光に関する講演も行われており、平成24年第4回観光甲子園全国大会での準グランプリ、平成27年全国高校生観光プランコンテスト全国大会出場。全国旅行協会会長賞を受賞している。

岩倉家の家紋とレールを組み合わせた校章

上野駅 入谷口のまん前にある

「職業観」を育む教育 そして思い

 明治30年創立以来男子校としての歴史を歩んでいた本校は、平成26年女子に門戸を開いた。そこには少子化への対応と同時に、鉄道業界が女性を積極的に登用し始めたという時代のニーズに応えるためという理由がある。本校は、鉄道会社に多くの人材を輩出し、管理職を務めている人もいる。また、鉄道以外の企業への就職にも力を入れており、しっかりとした職業観をもった生徒を社会に送り出している。女子が入学してきて、普通科の生徒が増え大学進学を目指しながらも、そうした本校の持つ特色、そして鉄道業界で大学卒でも難しい企業からの求人もあるということを知り、あらためて「働く」ということについて考えるようにもなっていくという。そのために、様々なプログラムが用意されている。

今回、取材に応えてくれたのは、鉄道模型部の顧問で、鉄道・観光担当教諭の大日方樹先生。

まず、一年生で「どういう仕事をしたいのか、どういう仕事が自分に合っているのか」を把握するプログラムが用意されている。

「仕事を知る」。生徒たちはさまざまな体験をしながら、本当に自分のやりたいこと、目指したいことに気付いていく

それは「仕事を知る」ということ。インターンシップをはじめ、さまざまな企業の採用担当者や専門学校の先生、例えば千葉県警や都営地下鉄、また卒業生などにも来校してもらい仕事の内容、そして実際の現場の大変さ、やりがいや意義などを伝えてもらう機会を多く設けている。

その中で、生徒たちはさまざまな体験をしながら、本当に自分のやりたいこと、目指したいことに気付いていく。そして、そこに到達するまでの、それぞれの進み方を考える。そのためにどのような道があるのか、進み方があるのか。例えば、すぐに就職するのか、大学に進学した方がいいのか、専門学校がいいのか、どの程度学費がかかるのか、業界のニーズはなど、様々な情報を伝える。また例えば、将来、経営に携わり管理職に着きたいと思うのなら、そこには圧倒的に国公立難関校や有名私立大学卒業生が多いという現実を知り、そのために努力をし、勉強し合格を目指す。

どの道を選択するにしても「仕事を知る」ことによって、取り組む姿勢が違ってくるのだという。それは大学合格がゴールではなく、その先の「働く」ということが目標だという事なのだ。

また、この学校の特色の一つとして、社会人を経験している教員が多い。大日方先生をはじめ先生の中には鉄道会社や旅行関係、CA経験者がいるのもこの学校の特徴ともいえる。こうした先生たちだから社会に向けてのチャンネルを持ち、生徒たちに対して「仕事」について実際の経験を通してのアドバイスができる。これは、「仕事」をキーワードとして職業観を培う本校の教育においては強みだ。

「教員自身が成長し続ける、常に何か経験し、吸収していくことが大切だ」

そして、取材を通して感じたことは、先生たちが熱い想いを持っているということ。大日方先生は、学校で教えるだけではなく、一般の人を対象としたセミナーのボランティア講師もされており「鉄道で働くためには」というテーマで、ヒューマンエラーのお話をされている。「人は失敗をする生き物」。でも鉄道はそれを犯してはならない職業。一番気をつけなければならないのは「自分自身」。自分のあり方だという。「いつもは生徒相手に50分で話をしています。このセミナーは一般の人を相手に80分話すのです。私としては未知の世界でした」。けれどもそれをすることで新たな発見がある。ただ生徒のためにだけではいけない。自分自身が常に何か経験し、吸収していくことが大切だと語る。

そしてもう一つ。常に生徒が興味を持つ、面白い授業を発信していきたい。

例えば、担当の授業の中で「株」の話をする。生徒は株の話は分からないが、会社名はわかる。自分が受けたいと思っている会社の株を調べ、株を持っていたらどんな利があるか、などを話していくと、実際の生活と結びつけて考えることができて興味をもって聴くことができるというわけだ。

今、先生が考えていることは、こうした教育のあり方を、後に続く若い教員に継承していくことだ。

次回は、岩倉高校鉄道模型部が全国のチャンピオンになったドラマ、大日方顧問が部活を通して身に着けてほしいことを伝える。

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