「書」― 自らを表現すること 北海道札幌あすかぜ高校 書道部
注目! 素敵な人、すごい部活!
2016/10/29
北海道札幌あすかぜ高校 書道部 3
あすかぜ書道部を指導するのは、吉野実穂先生。あすかぜ高校に赴任して8年、書道専任の教員だ。そのたおやかな姿から次々に描かれていく作品の数々に、生徒たちの尊敬を集めている。
吉野先生がお手本を描く姿
近年、カリキュラムの関係で、芸術の教員は専任ではおかず講師でおく学校が増えている。その中であすかぜ高校は、ずっと専任の講師がおかれている。理由は?と聞くと、まずは一学年8クラスという規模の学校であること。そして芸術科目は1年生は必須だが2,3年生ではなくなるところが多い。けれどあすかぜ高校では2,3年生も選択科目としておいていること、つまり授業があること、この二つが専任でおくことの条件となる。
吉野先生は、授業でも部活でも「書」を通して自己を表現すること、自分の持ち味を出せるようにと指導されている。書道教室の廊下一面に、素晴らしい作品の数々が貼られていた。あすかぜ高校では、授業でも部活動でも、しっかりと「書道」に取り組んでいる学校なのだ。
書道部員の作品のみならず、授業で書かれた作品も多く貼られている
授業での作品
授業での作品
生徒が自由に描いた作品 漢字かな交じり文
この作品は、自分のリズムで、自分の書きたい詞、言葉を描いたもの。イメージなどは指導するが、生徒の自由な発想で書かれている。現書道部2年生が1年生の時に描いたもの
あすかぜ書道部の生徒さんたちは?との問いに、「書道部に入ってくる子どもたちは真面目で情緒的に落ち着いていて、そういう意味では、朗らかでのんびりしていますね」と印象を述べられた。それでも頑張り屋さんで、部活動の時は、ひたすらに粛々と描いているとも。スポーツのように体全体を使い、リズムをとって書いていく、そのひたむきな姿には感動を覚える。
今年、全日本高等学校書道教育研究会では、吉野先生の研究発表が行われ、あすかぜ高校の生徒の授業が公開される。この生徒と先生であれば、きっと素晴らしい教育の姿を見せてくれるにちがいない。
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