男バスはパワフル!エネルギーのぶつかり合いは心と体の真剣勝負でもある 東京都立荻窪高校 バスケットボール部

みてみて!うちの部活!

2016/11/01

東京都立荻窪高校 男子バスケットボール部 女子バスケットボール部 3

男子バスケットボール部 8月4日の全国高等学校定時制通信制体育大会では、2年ぶり2度目の優勝を手にした。強豪校ひしめく東京都の中にあって存在感を示し、確かな実力を保持し続けている。パワフルなチームを牽引するリーダーたちに話を聞いた。
左からキャプテン 佐伯唯人(3年)、部長 岡田幹太(3年)、副キャプテン 太田建人(3年)

バスケットが好きだと実感したのは、試合で得点を取ったときだった

体育館での激しい練習を終えて陽が傾いてきた。土曜日でもあり、OBも参加しての練習だった。心地よい涼風が立ち始めた夕方、男子のリーダーたちがそれぞれの思いを語ってくれた。

三人の現役の時の役割
キャプテン 佐伯唯人(3年)、部長 岡田幹太(3年)、副キャプテン 太田建人(3年)

編集部「自分がバスケットが好きだと実感したのは、いつ頃でしたか」

太田(副キャプテン)「ずっと失敗し続けていたのですが、1年生の終わりころに試合で自分で得点を取った時にやっててよかったなと思いました。自分のバスケへの愛が芽生え、自覚しました。1月くらいになって、俺、頑張るぞと思えるようになりました」

編集部「1年間はどんな流れですか」

太田「入学して春大会、全国大会に進む大会、秋大会、杉並区大会といろんな大会があります。全日制との試合も、先生が組んでくれます。明日もあります。全日制2校とここでやります。全日制とはずっと毎年やっています」

岡田(部長)「小学校の頃にミニバスをやっていて、中学ではテニス部でした。でもバスケはずっと好きで、自分で続けていました。高校は荻窪と決めて、荻窪でちゃんとバスケをやろうって決め、入学してすぐに入りました」

編集部「経験者なので、早い時期からスタメンでしたか」

岡田「入った時は素人同然だったので、みんな同じスタートライン。試合も全然出られませんでした」

編集部「『あ、俺役に立っている」という実感を感じた試合はいつごろでしたか」

岡田「はい、1年生の時は、先輩たちの実力もあって試合中でもやらせてくれるんです。パスをくれるんです、やってみろって。それで結果が残せたときはうれしくて、バスケやって楽しいなって」

編集部「そういう瞬間、瞬間、時があるんですね」

佐伯(キャプテン)「中学校でもやってました。俺は、転校で1年の冬に荻窪入りました。前の学校ではやってたんですけれど、そのときはバスケ部入るつもりはなかったんです。荻窪ではバスケはしないでおこうって。でもここにいる2人ともう一人に誘われて、先輩たちが『来いよ、来いよ」って誘ってくれて、いつの間にか行き始めていて荻窪バスケ生活がスタートしました。最初の試合は2年の春大会です。

バスケを好きだなと思ったのはいつだろう。一番楽しいなと思ったのは、都で春大会優勝した時です。3年生の先輩の力もあったし。都で定通優勝しました。都ではずっと優勝しています」

編集部「常勝なんですね。逆に追われる立場なんですね。ライバルはどこですか」

太田「第五商業です。中学の時に都の選抜で呼ばれた人が2、3人いて、うまくて、ガタイも良くて、それで1回戦でぶつかって。途中は負けていて、17点差もあって・・・」

編集部「その時、盛り返す時の自分を鼓舞するものは何でしょう」

佐伯「俺は、先輩のためにという思いです。ずっと俺を育ててくれた先輩なので、ここで負けるわけにはいかないし、後輩としては、ここは勝たないといけないと思って、ずっと試合をしていました」

編集部「この先の3人の直近の目標はなにですか」

太田「秋大会の優勝です」

編集部「新旧交代して秋大会は新構成で臨むのですか」

全員「基本はそうですが、大学受験を控えて忙しいという人以外は、出ます」

チーム力を上げる!

編集部「運営についてお聞きします。中にはやんちゃな子もいると思うけど、チームプレーの足を引っ張る子が出てきたときはどうしますか」

岡田「1年生で実力的にも難しい時に、出来るところはフォローしながらも戦っていくしかないんでフォローします。下手な人を下手なまま放っておくと、チーム力が上がらないんです。松岡先生も言っていることですが、スタメン5人だけがうまくなればいいのではなくて、チーム力を上げないと、苦しい場面で勝てない。チーム自身も、そういう意識でやっているんで、練習から下手な人には失敗もあるけど、もっと強気にプレーしろ、という風にやっています。そうでないと消極的になっちゃうんで。だから声をかけて、もっとやれって苦しい場面で引っ張り出します」

編集部「1年生でバスケの経験があってうまい子もいるとしたらどのように接しますか」

岡田「うまくても年下は年下。代があるから、うまいからはない。うまい下手は関係なく、スタートラインは同じってやってます。そういう伝統です。また見捨てるっていうことはしない。出来なくてもどんどん、それで出来なかったら、それでも俺と一緒に頑張ろうと」

佐伯君は進学を、太田君、岡田君は就職するということだ。
三部制なので練習時間が短いことについて尋ねた。

佐伯「平日は午後4時半から開始して、5時40分までの4時間10分です。体育館が使えるのは、火・木・金・土。土曜日だけがたっぷりやれる。平日は濃い練習はできません。平日も土曜日も男女バスケがいますので、使えるのは反面です」

執行部の苦労を聞いた。

佐伯「最初、自分がキャプテンになるとは思ってなくて、まとめられなくて。本当に、冬までキャプテンらしくなくて、ずっと言われていて。一番は、周りをまとめるのが大変です」

太田・佐伯・岡田「三人でそれなりに悩んでやっていきました。キャプテン、副キャプテン、部長になる前に、先輩から言われるんです。こういうことしてやれ、こういう役割だと言われるんです。それで、やっていき、こなしていって、出来てなかったら指摘する、その繰り返しでした」

佐伯「(当時は)懐かしくもあり、大変でした」

 

男女で活動するのが荻高流だ

編集部「練習を男女でやる良さについてお話ください」

三人「複雑です。恋愛して、良くなる人も悪くなる人もいる(笑)」

編集部「青春ですね(笑)」

三人「やりにくいこともありますね。プライベートと部活は分けていますが(笑)」

岡田「男子と女子とは、体つきも身体能力も違う。でも、その中で、『あ、でももっとこんなこと出来るんじゃないか』と思ったら男子が女子にアドバイスできる。逆に、女子の上手い人は、男子の体の小さい人にアドバイスできる。
逆に女子もしっかりしているから、部活の準備や後片付けとか、1年生で出来ていない男子に声かけてくれます。お互い、助け合ってやっていけていると思います」

 

中学生に伝えたいこと

編集部「中学生に向かって、言ってあげたいことがありましたらお願いします」

太田「一番言いたいことは、一つ一つ真面目に、ということです。高校でやっていて思うのは、中学でやっていればよかったということ。そうすれば、基礎が出来ていて、発展させられた。俺の場合は、高校からだから基礎からやらないといけなくて、中学で基礎が出来ていたら、そこからもっと上、自分の限界を決めずにいけるので」

編集部「三年間を今振りかえって、チームは自分にとってどんな存在でしたか」

太田「後輩たちに、何かを託せるようになるものを、それが自分のためにもなると。自分が、このチームにとって必要だと思われるようにやっています」

編集部「太田君は優しいですね。怒鳴ったりするとか大声出すことないでしょう」

太田「キレはしないですね。でも試合中は違います。プレー中に熱くなるのはいいことです」

岡田「(ナビ部を見てくれる中学生はバスケやっている人だとして)俺は、高校から始めたけれども、高校から始めても可能性はたくさんある。逆に、中学からやっていると、建人がさっき言ったみたいに、やっていればよかったと俺も思うけど、同時に、やってなかったからこそ、高校で基礎を学んだからこそ、出来ていることもあると思うので、自分のプレー幅とか、人間的な大きさを決めつけないで、もっと伸ばせると思うのです。だから、中学生でバスケをどれだけやっていても、中学生と高校生は違うんです。中学でやっていた経験をアドバンテージにして、高校では中学以上に、頑張ってやれば、みんなうまくなると思う。そのくらいとことんやってほしい。それを普通の人が言うより、俺とか建人とか、中学でバスケやってこなかったけれど、それでもここまで来れているんだ、っていうふうに俺ら、言えるんで。それをみんなに伝えたいです」

佐伯「中学でもやっていたけれど、中学のバスケ部のときのことで後悔しているのは、真面目にやらなかったことですね。休みまくっていたし、それで試合も出られず、なんでバスケやっているのかとか、バスケ楽しいってことが見いだせなかった。それで、ずっとやらずにいて、中学では引退試合も出てない。高校で荻窪で誘われてやれましたし、いい結果も出せました。中学の時は、建人が言ってたけど、真面目にやることです。真面目にやっていれば、絶対うまくなるし、試合にも出られて、その経験も積める。高校になって考えたのは、中学では甘かったということです」

顧問への思いを語る、熱く語る

編集部「三人に聞きます。熱血顧問、松岡先生(体育)、都筑先生(数学)、大井先生(国語)、岡崎先生(体育)、顧問に対する思いをお話しください」

太田「一言であらわすと『感謝』。怒られても怒られているという感じはしなくて、自分のために言ってくれている。本当に優しくて、自分たちのために言ってくれているし、試合になれば一緒にプレーヤー。外からの松岡先生たちの声がなければ勝てないし、本当に自分たちの力だけじゃないので。先生たちをないがしろにしたら、プレーヤーとして育たないくらいです。そのくらい言いたいです。そういう人たちです」

岡田「一人ひとり、全然違うんです。指導の仕方も。松岡先生はプレー中にああやって口出して、こっちも熱くなっちゃって、『なんだよ、うるせーな』と思うこともあるけれど、それでもあの人は言い続けてくれて。逆に、都筑先生はなだめるというか、プレーヤー寄りの意見を言ってくれて、都筑先生の意見は頭に入ってくる言い方。それで落ち着いたときに、松岡先生の言葉を聞くと、こういうことだったんだなあ、と思ったりします。岡崎先生と大井先生、今年夏前に入って来て、日は経っていませんが、大井先生はプレーヤー側。今日も女子の試合に参加して、動いている中で、もっとこうしてみたら?ああしてみたら、って言ってくれます。岡崎先生は、基本的には女子の顧問なんですけれど、その中でも見ていて、もうちょっとこうしてみたらって言ってくれます。男子では、やはり松岡先生と都筑先生の存在は大きいです」

佐伯「1年生の時から全国に行って優勝している。やっぱり俺が荻窪に入って成長したのは、先生のお蔭だった、俺がへたくそでも、今の俺と松岡先生はポジションが一緒で、松岡先生は本当にすごい大学とか出ててバスケしてて、審判もやってうまくて。そんな中で俺だったらへたくそには教えたくねーっ、もう教えたくねーってなるところ、辛抱強く、ずっとずっと同じことを言い続けてくれる。で、最後の公式戦で力が出せたっていうのは、やっぱり松岡先生のお蔭でもあるし、都筑先生、大井先生、岡崎先生の支えがあってだし。最終的には全国大会優勝まで行けたって言うのは感謝しかないですね」

編集部「OBの人たちが見に来てくれて、たくさん練習してくれていましたね」

三人「それも荻窪の伝統です。荻窪は、みんな仲いいです。偉そうにする人はいない」

次回は、男女バスケットボール部の顧問、松岡先生(体育)・都筑先生(数学)・大井先生(国語)・岡崎先生(体育)にお話を伺う。

都立荻窪高校

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