高校部活の顧問は実に忙しい、そして尊い 東京都立荻窪高校 バスケットボール部

みてみて!うちの部活!

2016/11/03

東京都立荻窪高校 男子バスケットボ―ル部 女子バスケットボール部 5

授業を行い、担任も持つ。自校の部活の顧問を務め、全国組織の事務局長の任にある都筑先生と、4月から荻窪高校に着任した岡崎先生にお話を伺う。生徒の成長を願い、ともに喜び行動する姿は尊い。

忌憚のない現場のお話の数々を伺った

編集部「都筑敦夫先生は今年度から全国高体連定通制部バスケットボール専門部の事務局長をつとめておられますね」

都筑「普段の仕事と両立してやらなければならない、そんな規模の仕事をやらなければならないのかとなかなか大変です。前任者に選んでいただきました(笑)。寿命が縮んだかなと思いますが、その分、いい経験させてもらいました。任期は2年です。まず大会の直前とかは本当に大変です。兼任という扱いで東京都の大会役員の教員がそのまま全国の役員になります」

編集部「全国高校体育連盟の前会長小野先生に『定通にスポットを当ててくださいよ』と仰せつかって、定通の部活をしっかりと応援していきたいと思っています。ご指導される先生方のご苦労も伺いたいのです」

都筑「全国の事務局なので、各都道府県にお願いした提出書類が締め切りを守ってもらえずに対応されるのが一番大変なことです。書類が揃わないと仕事を次の段階に進められない、大会申し込み書とかお金の振り込みとか、定時制なのでいろんな事情はあるとは思うのですが、期限を守るという第一のことを守っていただけないと大会が成り立たない。いかに提出してもらうか、皆さんの協力がないとできないんです、というところを理解してもらわないと進みません。それこそ生徒の対応と同じじゃないですけれど、同じ目線で運営側だからと上から目線ではなく、同じ気持ちで運営を自分はしている気持ちだったんですけれども。
一方「もっとせかしていい」とか「守らないのが悪いんだから」とか色々なことも言われます。それも事実だと思いますけれど。でもその学校にはその学校の事情があると考えると、何かこう、自分の思いもあって、周りの意見と、自分の意見とうまく一つにして運営していくことが、一番辛かったですね。
自分は効率よく仕事をすることが出来ないタイプなので、いろんな人の支えがなければ出来なかったでしょうし、でもその支えを無視してでも、自分の思いを優先させなければ、逆に皆さんに迷惑をかけてしまうこともありました。いうまでもなく定時制の子に向かい合う教員たちが事務局がやりとりする相手なので、一番難しかったです。でもそういう経験をさせてもらって、今、この職場に生きているということも実感しつつ、自分は提出物はちゃんと出そうと心に誓いました(笑)。教員は7年目、荻窪は3年目になります」

編集部「先生から見て荻窪高校の子どもたちはどういう印象ですか」

都筑「いやあ、なんていうんですか。私の中で1年目は何も気にせずに、バスケ大好きな子どもたちだったのと、純粋な気持ちの子どもたちだし、さらに、松岡先生がいらっしゃったので、もう自分勝手にやらせてもらい楽しい1年間でした。
でも2年目、そうじゃないというところに立ち至りました。
それこそ部員の代が替わって、一昨年、男子が優勝して新チームになるぞという時に、その新チームがうまくいかない場面がありました。振り返って自分が着任した時は良すぎたんだな、とわかりました。
ちょうど生徒指導と教科指導、生活指導と悩んでいるときでした。
まず1年間、アンテナはって勉強したりしていきました。2年目になっても、自分の心の置き所が大変難しくて、許せないものは許せないが、でもこういう事情があって、この子はこうやっているんだから、もっとどうやったらこの子がやる気を出すんだろうとか、こちらの言っていることを聞いてくれるだろうとか・・・。

松岡先生のすごいところは、いろんな引き出しを持っているので、その引き出しを精一杯吸収しなければと思っています。
部活でも普段の生活でも、いろんな場面で考えながら苦しみながら、でも生徒と向き合う時に楽しいので、そういう生徒との楽しい時間をもっと増やすために自分が頑張らないとなあと。なんか矛盾しているのですけれど、あの子たちにやられているんですけれど、励まされているという、そういう面白い環境だなと思います。

ここに異動してきてよかったし、ここで出来ている経験を何とか次の学校、また次の学校に生かせるように。この2校目というタイミングもあるので、もっといろんなことを吸収して、自分のスタンスを決めたいなと。今はまだ、ブレブレで。何が正解なのかなと模索中です」

編集部「前任校とのギャップがあったでしょう」

都筑「最初は、今でも覚えているのが、初授業が2年生のⅢ部の授業で、初めてで緊張してドキドキな気持ちを抑えながら、毅然とした態度で教室に入ったんですね。そうしたら麺をすすっている音が聞こえて、化粧の濃いギャルの女の子が3人。横一列でどん兵衛を食べていました。良く覚えています、赤・緑・緑。こういう感じなんだとガツンとやられました。

そういう子が実は本当に素直で、はまった時にはものすごくエネルギーを発揮してくれる子たちだったので、卒業していなくなりましたが、その子たちのお蔭で、自分はここでやっていくぞ、という決意が出来ました。カルチャーショックはありましたけれど、良くも悪くも慣れてきちゃうんですね。(笑)ごみを捨てているだけでOK!と思ってしまうんです。最初はごみを捨ててないことがありましたし、『捨てりゃいいだろう』って捨ててくれても、燃えるごみを燃えないゴミに捨てたりするので『(それは)違うよ!』って思ってたんですけれど、今はストローをさしっぱなし紙パックを燃えるゴミに入れても『良くできたね』って言えます(笑)。後で私がストローだけ燃えないゴミに入れる(!)。
今担任をしていり2年生が1年生の時は一応こういう形にまでもっていき、2年生では分別を何とかやろうかと計画しています。僕は数学なので、この学校では段階を踏むということ、論理的な指導を出来たらと思っています。若さが武器なので(笑)」

続いて、4月に着任した岡崎先生にお話を伺った

続いて、4月に着任した岡崎先生にお話を伺った。

岡崎「いろいろな子がいます。前任校とは違いすぎて、逆に割り切れるというか。逆に切り替えられたというのがあります」

バスケットボールがご専門の岡崎先生は、女子全国大会初出場準優勝に導いた大きな力になられた。

岡崎「とんでもございません。私はただ彼らをサポートするのみです。今女子は8人。実紀を入れて9人。転校してきて10人になりました」

編集部「人数がそれだけになると安心感がありますね。少ないと故障したら出来ませんものね。あの子たち、コミュニケーションはいいですか」

岡崎「女子の方がいい子な分・・・内側に持ってしまいますね」

岡崎先生の力がますます重要になっていく。

都立荻窪高校

Crick

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