相手を生かしつつ、自分も光る表現を目指す、そしてついに役になりきる! #神奈川県立麻生総合高校 #演劇部
注目! 素敵な人、すごい部活!
2017/01/25
神奈川県立麻生総合高校 演劇部 その1
緑と澄んだ空気と小鳥のさえずりに囲まれた多摩丘陵の地に、平成16年4月、県立柿生高等学校と県立柿生西高等学校が再編統合し、総合学科高校として誕生した学校である。
2016年度には創設13年目を迎えた。訪問したのは晩秋の寒い日、大きなイチョウの木が何本も立つ校門前はさながら黄色いじゅうたんのようだった。事務室前に生けられた花にほっと和む。
少数精鋭と聞いているが、総合学科の高校演劇部の活動はどんな感じなんだろう。
1月のコンパスナビTVは、神奈川県。第三弾は「神奈川県立麻生総合高校演劇部」をお届けしよう。
テレビ神奈川を視聴できないエリアの皆さん、1月20日の放映を見られなかった皆さん、ぜひごらんくださいね!
1年女子1名 2年男子4名 女子2名 3年女子5名 計12名で活動
2014年度川崎市高等学校合同演劇発表会(市大会)最優秀賞、 2016年度川崎市高等学校合同演劇発表会(市大会)優秀賞受賞
学校のことを紹介しよう
「耀け!only one ~ゆたかな学びが君をはぐくむ~」 という印象的なキャッチフレーズが学校HPに躍る。
元気で明るく笑顔の絶えない地域の発信源へ
麻生総合高校の特色を学校から伺った。
「ガイダンス科目として1年次に「産業社会と人間」により社会観、職業観を醸成し、2・3年次では、総合的な学習の時間「総合学習」「課題研究」により漠然とした将来の「夢」を「現実」へ結びつけるための手立てや、プレゼンを通して上手に自己表現を行い相手に伝える力を身に付けていきます。加えて、商業、農業、福祉、環境、国際等の幅広い教科・科目から自主的に選択することにより、迷い、悩み、考え、体験しながら3年間を通して進路実現へ向け学習できる教育課程となっております。
教科外活動においても、学校行事、委員会活動、部活動をはじめ、地域貢献活動や夏季連携講座による体験学習、技能審査(検定)の取得など様々な取組から、生徒の主体性を引き出し無限大の可能性を伸ばす機会を数多く設けております」。
これはすごい!生徒の手による学校広報活動、 麻生総合高校では、生徒が広報スタッフとして活躍している
中学生・保護者を前に学校説明会を進行する
「授業ごとの活動が多い総合学科において、学校行事や部活動は、生徒同士の絆を深め、自主性やチームワークを育成する大切な機会です。14の運動部と15の文化部があり、活発な活動を繰り広げています。
学校説明会や広報誌「麻生総合ニュース」の制作・発行など、幅広い活動で、学校の今を内外に伝える役割を担っています。
学校説明会では、中学生のみなさんに麻生総合高校の良さを知ってもらうために、総合学科の説明から始まり、選択科目、施設、カリキュラム、ガイダンス科目、入試、行事、部活動などの説明を生徒自らが行います。
広報誌「麻生総合ニュース」の制作・発行 広報スタッフが制作・発行している不定期刊の情報誌で、学校や生徒の様子をご紹介しています。
部長 山﨑晴香さん(2年)にお話を聞いた
自分たちの強みは、「劇をやっているときは耀いていること」
新入生歓迎公演を見て楽しそうだなと思ったのと、中学でもやっていて高校でもやりたいなと思ったので入部したという山﨑さん。
演劇をやっててよかったと思うのは、観客に拍手をもらえた時だという。そして達成感が得られた時だ。
幕が下りてほっとして、それからじわじわ「ああ、終わったんだ、できたんだ」と実感するのは演劇をやる者には共感できるところだろう。
川崎市の大会に毎年出場しているが、参加校 13校と多く激戦なのだ。うまい学校の演技を見て学ぶ機会ともなる。
後ろの席まで声が届いているな、大道具も本格的に作っているなと刺激を受けるそうだ。だから一層基礎練習、発声練習に力が入る。
長い量の多いセリフを覚えるのがつらいとき、こういう風に動きたいのにうまくいかないとき、いろいろ話してくれた。
「舞台の上では何が起こるかわかりません。ひとりのミスを臨機応変に皆でカバーする。劇はひとりじゃなくて皆で作り上げるものだということが大切だと思います」。
小杉先生いわく、「ちょっと天然。誰よりも責任感をもってしっかり皆といっしょにやっていこう!という環境にもっていく努力をし続けています」
顧問 小杉隆一先生は豊かな表現を交えながら演劇部員のことをお話してくださった
「和気あいあいとした部活です」
総合学科には、演劇の授業があるとのこと。
「演劇の機材や音、照明に関わる機会が他の学校より多いです。
創立13年の学校、草創期の教員と生徒が『演劇やりたいね!』と言いだし始まった。元気な生徒の頑張りと仲のよさがずっと続いてきていると思います」。
指導の中で留意されているのは「相手の話をしっかり聞くこと」そこから自分がどのように考え、行動するか、だという点だ。
「演劇部の活動を通して、自分ひとりではうまく行かないことも、仲間と一緒に作りあげていけば、補い合って、高めあって、声かけあって、そうすることによって、『あ、意外にオレたち、こういうことできるじゃん!』『できないかと思ってたけどできたよ』という達成感を確かめ合えるのが大事ですね」
「そういう経験の積みかさねが社会に出てからすごく役に立つ」
とにかく明るい演劇部だ、見てほしい
TVで伝えきれなかったことは稿を改めてお伝えしていきます。
神奈川県立麻生総合高校
〒215-0023 神奈川県川崎市麻生区片平1778
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