チームも、一人一人も高い目標を掲げて #東海大仰星高校ラグビー部

注目! 素敵な人、すごい部活!

2017/03/16

東海大仰星高校 ラグビー部 その1

枚方市にある東海大仰星高校は、東海大学の付属校として1983年に開校した。スポーツ、進学両面で近年、実績を上げて注目されている。
特にラグビー部は、選手権4回、選抜大会2回の優勝を誇る。大畑大介選手をはじめ、桜のジャージ(日本代表の代名詞)に袖を通す選手を何人も輩出している。

一人一人が「自己実現する」ことを目指すラグビー部

ラグビー部の湯浅大智監督は、指導歴12年。この高校のOBであり、東海大を経て指導者になった。部員は101人、中等部にも50人のラグビー部員がいる。

「うちの部は、一人一人が自己実現することを一番大事にしています。そのうえで思いやり、協力する心、自立心を養って全国で活躍することを目指しています」

部員は、東京、愛知、愛媛、兵庫からも来ている。通学の生徒も寮の生徒もいる。

「公式戦に出られるのは25%くらいですが、出られない人にも同じ方向に向かってほしい。あくまで自己実現が目標ですから。ジャージを着るのが自己実現の目標ならそのために頑張ればいいし、それ以外の目標でもいいんです。一人一人が目標をちゃんともつことが大事です。

そして自己実現の前提として、チームが全国制覇するために、自分が何をできるのかを考えてほしい。私は『目配り気配り心配り』と言っています。目配りとは気づきです。気配りとは実行、心配りとは実現のために必要なもの。それを身に着ければパフォーマンスに必ずつながります」

東海大仰星高校は、前後期の二期制だ。試験は年に5回。試験前には学校の規定にのっとって部活を停止している。

「勉強できない生徒には、点数を示して部活には来ないように指導しています。あくまで学校生活の中にクラブ活動があるわけです。勉学が本分です。もちろん部活を休んでも成績が上がるとは限りません。本人の心構えが大事です。でも物理的な勉強の時間の確保は必要だと思います」

強豪校だが、専用グランドはない。グランドは常に半分を他のクラブが使っている。残り半分で、中学を含め150人が練習している。

「どうしても練習時間は長くならざるを得ませんが、その中で生徒が満足できるように練習に工夫をしています。実は全体練習以外の時間こそが、自己実現のために必要なんです。自分で計画を立てているのか、それを実行できているのか。それができる人がレギュラーになっているし、社会へ出てからも活躍しています」

湯浅大智監督

ラグビーは、体も頭も究極まで使うファイナルスポーツだ

今年、ラグビー日本代表はワールドカップで強豪南アフリカに勝つなど大活躍をした。ラグビー部への注目も高まっている。

「うちのOBでは、神戸製鋼スティーラーズの木津武士君がフッカーで出場しました。また同僚のスタンドオフ、山中亮平君もバックアップメンバーに選ばれました。彼らの活躍は後輩たちには凄い刺激になっています。もともと本校のある北河内地区は聖地花園にも近いですし、ラグビーは盛んでした。各地から有力な選手がやってきます。でも、経験者ばかりでなく高校から初めてレギュラーになった選手もいます。トップリーグを目指すのもいいですが、ラグビーを通じて人とつながっていってほしいと思いますね」

湯浅先生は、これからのラグビーには知性が必要だと強調する。

「一言でいえば、ラグビーとは流動的でカオスな状況の中で自分たちの隊形をいかに整えていくか、なんです。頭が良くないと絶対に勝っていけない。42.195㎞を走りながら、チェスをしながら途中で100mダッシュをしたり、いきなりレスリングもしたりする、まさにファイナルスポーツだと思います。

だから勉強もすごく大事なんです。数学の証明や物理的なものの見方、さらにはプレーをどうやって言語化するのか、そして感受性も必要ですね。自分たちのプレーを表現する力を持っているかいないかで全く違うと思います。

勉強とともに趣味も大事です。映画や音楽や本に親しんで感性を磨いてほしい。趣味がある子の方が表現力があって伸びるんです。

ラグビーは、チームとしては哲学のぶつかり合いですが、個人としては人間力、人格のぶつかり合いだと思います」

 

日本中の高校ラガーメンの目標となる中で・・・

前年、東海大仰星ラグビー部は、全国高校ラグビー大会の大阪第一代表として、神奈川の桐蔭学園を37-31で破り、2大会ぶり4度目の優勝を飾った。

今年、デフェンディングチャンピオンとして、すべての高校ラガーメンの目標となったが、今年の陣容はどうなのか?

 

「前年のチームは勤勉な選手が多くて、ち密なラグビーができました。計算された試合運びで勝ったと言えるでしょう。

今年は、去年に比べれば精度の面では及ばないとは思いますが、思い切りの良さがあります。明るくてユーモアのある生徒が多いんですね。

これを前面に出せば、面白いのではないかと思います。

繰り返しになりますが、ラグビーは”人間性”のスポーツです。明るいだけでなく、思いやりややさしさも加われば、チームはもっと魅力的になります。

力任せではなく、仲間と連携して動くち密さが加われば、爆発力があるので期待できるでしょう。

日本一へのプレッシャーはないとは言えませんが、大阪での決勝で大阪朝鮮高級学校さんと死闘を演じました。一時は10点差をつけられたのを跳ね返して、何とか勝つことができました。

この勝利が、強いばねになるのではないでしょうか」

次のステージでも花開く選手を創りたい

日本一の東海大仰星高校ラグビー部の生徒の多くは小、中学生からラグビーをはじめ、卒業後も大学でラグビーを続ける。いわばエリートだ。

湯浅先生は、彼らにどんなことを教えているのか。

 

「卒業生の多くは、いろいろな大学でラグビーを続けることになります。大事なことは、なぜそこに行くのか。そこで何をするのかを、しっかり認識することです。

プロ野球やサッカーなどと異なり、ラグビーだけやって食べていくことはできません。

大事なのはうまい下手ではなく、ラグビーから何を学び、今後の人生にどう生かしていくのか、です。そして、ラグビーを通じて、どんな人とつながっていくのか、が大事です。

 

次のステージに行けば、新たな展開が拓けます。

ラグビーの場合大学3年くらいでもう一花咲かせる選手が多いんです。

この時期になると体つきが変わる。トレーニング量も変わる。体ができてくるんです。高校3年間で身に着けたものを活かすことができるようになる。活躍できる体になります。

そういう時に活躍の場を与えられている、チャンスをもらえる選手であってほしいです。

 

今年の高校選手権ももちろん大事ですが、選手一人ひとりの将来を見据えて、指導を続けていこうと思います」

 

ラグビー部は、第96回全国高校ラグビーフットボール大会ではBシードながら決勝まで進出、2017年1月7日、Aシードの東福岡高校と対戦。連覇に手をかけたが、21-28で敗れ、準優勝に終わった。

 

 

gyousei

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