真っ直ぐな心と姿勢。神奈川県立大楠高等学校 合唱部 吹奏楽部①

みてみて!うちの部活!

2018/11/23

2019年度で閉校予定の神奈川県立大楠高校の文化祭に潜入①

逗子マリーナやおしゃれで落ち着いたカフェなどがあり、近頃人気のエリアである逗子駅からバスで30分弱。逗子と横須賀の中間点に位置する。
今日は神奈川県立大楠高等学校の文化祭へ。(2018年9月29日)

これまで様々な学校の部活動や文化祭にお邪魔させていただいてきた。
それぞれの学校にカラーがあり、文化がある。
我々取材側の話になるが、事前に学校の特徴等の情報を先生からいただいている。
そしていただいた情報を参考に自分でイメージを作ってから訪れるようにしているのだが、この日ほどそのイメージがずれたことは無い。

卒業生たちだけでなく、学校に思いのある卒業生の親たちもたくさん来校していた

音楽室の壁にはモットーが掲示され目を引いた

音楽室からはリハーサルの歌声があふれ出していた

顧問阿部あゆ子先生から伺った学校のプロフィールを紹介する

・神奈川県立大楠高等学校
・横須賀市荻野14-1
・合唱部・吹奏楽部顧問 阿部あゆ子先生
・合唱   男子2人(3年生)女子4人(3年生1人・2年生1人・1年生1人)
・吹奏楽部 男子1人(1年生)女子2人(2年生1人・1年生1人二人は合唱部にも入ってます。)

本校は、相模湾を目前にした横須賀に位置する普通科全日制の高校です。クリエイティブスクールとして、これまで十分に力を発揮できなかった生徒が、新たに様々なことに挑戦する学校です。

学校全体の部活動加入率は約1割と大変低く、部活動をやっている生徒はとても少ない学校です。わが合唱部は現在3年生が3人、2年生が1人、1年生が2人の6人です。また、吹奏楽部は2年生が1人、1年生が2人と3人です。そのうちの二人は両方を兼部しているため、来年3年生が卒業すると実際に音楽活動ができるのか心配です。合唱部は部ができて3年目を迎えました。毎年、入部しても半分以上が続かずやめてしまう。という状況で、3年間続けた3年生3人の存在は大変に貴重な生徒です。また吹奏楽部は昨年0人、一昨年は1人、とこちらも継続することさえ難しい状況となっています。

このような状況を踏まえても、少しでも音楽を楽しみたい生徒がいたら、一人でも部活を続けさせたいというのが、部活のコンセプトです。

「くちびるに歌を、心に太陽を、人のために言葉を持て」というモットーを音楽室に掲げて、これまで自信が持てなかった自分の自尊心を高めるため、そして、人の心を動かせるような音楽づくりに取り組んでいます。

そのような、取り組みの中で、普段は近くの介護施設や、刑務所・お寺での地域の方へのコンサートなどを主な活動として、文化祭や他校との合同練習に取り組んでいます。NHKコンクール神奈川県大会にも昨年から出場し、40人枠の合唱校の中、昨年も今年も他校の部員に参加してもらい奨励賞をいただくことができました。

「クリエイティブスクール」

大楠高校は「クリエイティブスクール」という方針を掲げている。

クリエィティブスクールとは、これまで多くの可能性を持ちながらも十分に力を発揮できなかった生徒に対して、もう一度力を発揮できる場を提供しようというコンセプトだ。

学校HPにも「社会に出ていくために必要な基礎学力と社会性を養い、有意義な高校生活を送ってもらうことがこの新しい学校の目標です。」とある。

決して良い悪いではないが、大学進学より就職を目指す生徒が圧倒的に多い。
事前に頂いていた情報でも家庭環境や中学時代に課題を抱えていた生徒も多く通っているようだ。
誤解を恐れずに言うと、少し構えて取材に向かっていた。
しかしそこには、生きづらさを抱えている子たちばかりなのかとの先入観を裏切るような高校生活を楽しむ生徒たちの顔があった。

自主・自発・自活

文化祭の雰囲気に触れ、生徒たちの様子を見ると、構えていたことに馬鹿らしさすぐ感じた。
自らのアイデアと自分たちの力で文化祭を作り上げよう!というすごくポジティブなエネルギーを感じた。

もしかしたら笑顔の向こう側では大変な想いをしている生徒がいるのも嘘ではないのかもしれない。しかし、そんなことは微塵も感じない、エネルギーが学校全体から感じたのだった。
上手く言い表せられないのだが、彼らはまだ高校生なのだ。周りの環境や影響で何色にも染まりやすい。

生徒たちの交わすやりとりが何気なく優しい。先生方の声かけ、接し方が温かい。

助け合い、協力が要の部活動

さて、兼部しているメンバーもいるとの事前情報から、合唱部と吹奏楽部の様子中心にお伝えしたい。この日の両部は掛け持ちの分刻みの動きで、玄関ホールでのコンサートの出番が終われば、次は体育館へ。自分たちが演奏したら、今度は他の演目の裏方を務めるコンビネーションは見事だ。

合唱部と吹奏楽部を兼部する努力家

元気ハツラツ個性豊かな合唱部と吹奏楽部。2年生の秋本麻衣(あきもとまい)さんからお話を伺った。秋本さんは吹奏楽部と合唱部を兼部している。合唱部ではアルトパート、吹奏楽部ではトロンボーンを担当している。
「トロンボーンを選んだきっかけは見た目のかっこよさと音の良さ」と話してくれた。
文化祭でのコンサートを迎えるにあたって「みんなで音を合わせていくのが特に大変でした。本番一週間前くらいから音が重なり合うようになってきました。みんなが協力してくれるようになりました」と苦労と達成感を話してくれた。
日々の練習も合唱部と協力しながら行っているが、今吹奏楽部は部員が3人。本番は他校やOB・OGに協力してもらいながら行う。
最後に「来年は部員も増やし本番の機会を増やしたい」と笑顔で話してくれた。
そんな笑顔の素敵な彼女は将来パン屋さんへ就職を希望している。

最後の文化祭、こよなく歌を愛する3年生西山君、淋しさと達成感がない混じる

合唱部でテノール、バスパートを担当している3年生の西山竜児(にしやまりゅうじ)くんは「小さい頃からフィリピン人の母の影響で音楽が好きだったから合唱部に入ろうと思った」と話す。

最後の文化祭である彼にとって、この日を迎え「すごく儚い気持ちです。だけどそれと同時に達成感もある」と想いを語ってくれた。

「準備が一番大変でした。コンサートの準備もそうですが、看板の準備や細かい指示が必要なこともあり、下準備の重要さを感じました。コンサートの方では、歌詞を覚えるのがやはり大変で、情景を考えながら覚えるようにと工夫をしていました」と常にポジティブに語ってくれた。

謙虚な部長は、友情に篤い

最後に合唱部の部長である本田拓海(ほんだたくみ)くんにお話を伺った。
合唱部の部長として部をひっぱり、まとめてきた本田くん。
難しい環境の中、部をひとつにまとめあげるのは大変な苦労だっただろう。
そんな彼には影の支えがいた。
「今日を迎えるにあたって色々大変でしたが、西山くんのおかげでここまでやってこれました。西山くんがいなかったら部活そのものを辞めていたかもしれません。」と感謝と気持ちが表情から伝わってきた。
日々の部活動が辛い時、本番前上手く進行出来なくて落ち込んでいたときも西山くんが隣で支えてくれたという。
「家族といっていいくらい。本当に彼のおかげです」
西山くんと本田くんの男の友情に感動した。

追浜高校とのコラボ

吹奏楽部と合同で参加していた追浜高校の菊池美雪(きくちみゆき)さんと顧問の久世真(くぜまこと)先生。
菊池さんも部員一人だが部活動を続けている。
文化祭では大楠高校の本番に参加した。

玄関ホールでのコンサートが始まった

コンクールで歌った曲の紹介から始まり、合唱部の活動紹介をする

後半では、合唱部の演奏、吹奏楽部の演奏、顧問阿部先生の思いを紹介する

神奈川県立大楠高等学校
所在地: 〒240-0102 神奈川県横須賀市荻野14−1
設立: 1980年
電話: 046-856-0024

http://www.ogusu-h.pen-kanagawa.ed.jp/

記事後半

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