社会人として生きる力 #総合学園ヒューマンアカデミー #マンガカレッジ 主催 第11回マンガカレッジ全国合同合宿
PR
2016/12/11
コミックコミュニケーション2016 その2 第11回マンガカレッジ全国合同合宿
「総合学園ヒューマンアカデミー」は、学校教育法に定められた広域通信高校と連携し、高校の学習と合わせて職種以上に対応した専門学習ができる(HPより)。多種多様なニーズに応えるための様々なコースが用意されているが、今回は「コミックコミュニケ―ション2016」に参加をしたマンガカレッジの学生から見えた「総合学園ヒューマンアカデミー(以下「ヒューマンアカデミー」)の姿をお伝えしたい。
マンガカレッジ学科主任タナカミノル先生 広く教務をみている小野光太郎先生
自らの生きる道を求めて
総合学園ヒューマンアカデミーに通う学生は様々だ。いろいろな事情から高等学校を卒業できなかった人が高等学校卒業資格を取得するために、また不登校などの理由で全日制の普通高校に通えずここに進んだ学生もいる。一方で、早くから自分のやりたい世界が見えていて、そのために高校の学習と合わせて少しでも早く専門の勉強をするためにこの道を選択した学生もいる。ヒューマンアカデミーでは、それぞれの状況に応じた進路指導を行っている。
ヒューマンアカデミー東京校の青木先生にお話を伺った。
例えば、すでに「自分の好きなコト、やりたいコト」が決まっている学生は、生活リズムがつかめるまでの一年生では週3コマ程度で専門の先生の指導を受けて、高校を終えてから入ってきた学生と一緒にやってもついていけるだけの力をつけてから二年生でヒューマンアカデミーの専門に入っていく。また、まだ「好きなコト、やりたいコト」は見つかっていないのだけれど、全日制の高校には通いづらい、でも自分のやりたいことを見つけたいという学生にはヒューマンアカデミーの様々な専門を見たり体験したりしながら、大学進学も含めた進路指導を行っている。こういう学生の場合、小・中学校時代に不登校だった場合も少なくなく、最初は週三日通ってみようか、など無理のないところから柔軟な指導をして、やがて社会に出ていくための準備期間として取り組んでいる。どんな学生なのか、何がやりたいのか、じっと観察しながら道筋を立てて提示。でも選択するのは学生本人だという。
社会人として在るべき姿
総合学園ヒューマンアカデミーの目指す教育は、何より社会人としてしっかりと社会で生きていくことのできる力、まさに「生きる力」だ
ここで先生たちが大切にされているのは、ただ「マンガ家になりたい」「イラストレーターになりたい」と夢を語るばかりではいけないということ。小・中学校と不登校だった学生は、社会を知らないことが多いという。そんな時は、専門の先生からその厳しさをしっかり伝えてもらう。そして例え2年生になって、ヒューマンアカデミーの専門とダブルスクールが可能となっても、もし学校の勉強が全然ついていっていなければ、「まだ駄目だよ。まず、今やらなければならないことをしっかりとやろう、それは高校の勉強をしっかりとやることだよ。一年待って、しっかりとやれたら親御さんも納得するし、応援することもできるよ」と教え諭すこともある。状況によっては三者面談に専門の先生に入ってもらうこともあるそうだ。「お金を出してくれるのは親御さん。多くの親御さんは高校卒業を望んでいます。だからその親御さんの気持を大切にしないといけないことを学んでほしいのです」と青木詩歩子先生は語る。
先生たちが教えたいのは、ただ技術や勉強だけではない。人間として、社会人として在るべき姿。学生が社会に出た時に大切なことを教えておきたいという。学生に対して深い愛情をもって対している、そんな先生たちだから学生を叱ることもできる。「通信課程で努力して卒業し、専門に行ってからダメになっているのを見ることがあります。そんな時は、あんなに頑張って苦労して卒業したのに、専門で自分がやりたいことが何で頑張れないの!と叱ることもあるんですよ」と語る青木先生。校内でも、礼儀正しさを厳しく教えているという。
そんな青木先生が目を潤ませるシーンがあった。それは、ある一人の学生が会場に姿を現した時のこと。その学生は学校に行くこと、人と話すことが出来ないでいたという。少しずつ話せるようにはなっていたものの、今日のような場面でどうするだろうと先生たちは心配していたそうだ。でも、その学生はポートフォリオを胸に、編集者の前に立った。夢を実現するために、自分を一歩前に出した。見つめる先生たちの顔。「ここまできた、ちゃんと話している。頑張れ、頑張れ」。そうつぶやきながら見守る先生の目が少し潤んで見えた。結果はわからない。でもこの一歩は、その学生にとっては、大きな一歩に違いない。
総合学園ヒューマンアカデミーの目指す教育は、何より社会人としてしっかりと社会で生きていくことのできる力、まさに「生きる力」なのだ。
編集者の前に行って、礼儀正しく挨拶をし名刺を差し出す。これも訓練だ。
「コミックコミュニケーション2016 その3」では「人間力」――夢をかなえる力 と題してカレッジで培ってクリエイターになった講師に話を聞く。
「コミックコミュニケーション2016 その1」 今このひと時に、持てる力のすべてをかけて!
この記事の感想をコメント欄にぜひ寄せください。
↓
- お浄瑠璃と文楽は 違いまっせ! 古典芸能 文楽
- 上野 東京文化会館で「中音」=東京都高等学校文化祭音楽部門中央大会に浸る #中音
- 「昔の貧乏」と「今の貧困」
- 日本の吹奏楽人口、ただいま120万人。世界最大級の広がりに
- 夏の甲子園、一番強い高校はどこか?
- 私学七強の流れをくむ名門野球部として #阪南大学高校硬式野球部
- 全国合唱コンクール最優秀賞受賞の強豪校は世界の仲間との交流もさかん
- 練習に参加する最低条件は一生懸命! コンパスナビTV 富田高校男子バスケット部
- 強い絆で結ばれたチームの力強さ #昭和学院高校 #新体操部
- テューバについて三木楽器「Low brass center」さんに徹底的に聞いた!